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女性医師たちの歩み

そしてこれからも

青山 さつき

医師の道を選んだきっかけは、医師であり研究者でもあった祖父と、開業医として近隣の患者さん達に感謝されている父、そんな二人の背中を見て育ったことですが、女性医師としての目標には、私を取り上げてくださった産婦人科Dr.と高校生の時に初めてコンタクトを処方して下さった眼科Dr.とのお二人の女性医師のお姿がありました。決断力があってやや男勝り、でもどこか上品な可愛らしさがあるそんな先生方でしたので、今でも目標として描いております。

眼科を選んだ理由でも一番は眼科学への興味でしたが、やはり活躍しておられる女医さんが多いという印象が強かったからです。ただ実際に仕事を始めてみると、当時の医局内は女医さんの結婚・妊娠・出産というイベントへの理解が相当低く、優秀な先輩方の悔しい思いを多く見聞きしました。それでも多くの先輩や友人の女性医師の先生方が仕事と家庭を上手に両立されておられるのですから、未だに気ままな独身生活を送っている私は単なるわがまま人間で、それが心残りだと言っていた母に親孝行が出来ないままだったことは唯一の後悔でしょうか。

勤務医として14年間を大学や種々の病院で修行をさせて頂き、現在は引退した父の跡を弟が継いだその隣で診療をして15年を迎えました。内科医の弟と助け合いながら、また、生まれ育った場所ですから、患者さんの多くは昔からの知り合いのオジサン&オバサン&そのご家族で、お蔭様でとても気ままに幸せにお仕事ができています。

これからも、これまでに学んだ多くの事を患者さん達に少しでも還元できるように日々精進していきたいと思っております。時には男らしく(?)でもしなやかな女性らしさを大切に・・・をモットーに。

2016年8月

2009-2013 Osaka Medical Women’s Association.