大阪府女医会 会長挨拶
2024年6月16日における第16回総会後の臨時理事会で樋口洋子前会長の後任として大阪府女医会会長を拝命致しました。川田喜代子元会長から、丸山優子、西嶋摂子、杉本睦子元会長、樋口洋子前会長と代々引き継がれてきた歴史ある大阪府女医会を受け継がせていただきますことは大変光栄なことでありますと同時に、身の引き締まる思いでございます。誠心誠意一生懸命努めてまいりますので、会員の皆さま、引き続き、ご指導ご鞭撻の程よろしくお願い申し上げます。 コロナウイルス感染症も昨年から、2類から5類感染症となり、対面での会合も増え、直にお話出来ることの楽しさ、安心感、そして重要性を感じているところです。Web会議やハイブリッドの講演会などもずいぶん身近になり便利になりましたが、あと一歩+αが必要な時もあり、対面やWebなどを上手に活用していきたいと思います。研修会や理事会もお時間のあります時は、是非お越しいただきたいと思います。 さて、女医会への入会をお誘いするとそのメリットを聞かれることがあります。確かに直接目に見えるメリットは無いのかもしれませんが、ひとつの特徴として各科の先生がおられることにあります。コロナ禍の折、普段は自分の所属科の情報で終わっている事も他科の対策を伺いずいぶん視野が広くなったと実感いたしました。また、多くの女性医師は、出産、育児、介護などを経験し、家庭でも大きな役割を持っておられると思いますが、それだけに終わらず、その経験を活かし社会のため、次世代のため、何か協力したいと思っておられることと思います。1人では始められないことも、仲間となら一緒にできることもあるでしょう。そのような時女医会で一緒に活動いたしませんか?今では60年以上も前になりますが、John F. Kennedyが大統領就任演説で言ったように女医会があなたのために何をできるかを問うのではなく、女医会で、一人ではできないことを皆と力を合わせて次世代のために協力していきましょう。 今回の就任にあたり次のようなことを考えています。女医会では、公平で、正しいことを正しいと自由に言えること、仕事に対して正当な評価を得ること、日々進歩する新しい医学情報を勉強できること、そして自分に合った方法で社会貢献が出来る希望を持てること、このようなことが実現できる場としたいと思います。これは女性医師が求める環境であると同時に、全ての人々が求めるものと共通するものと思います。圧力や、既成概念に屈することなく本来の人間としての尊厳と勇気をもって生きていけるよう進んでいきたいものです。「しなやかに、逞しく ~大阪府女医会~」と先輩から引き継がれています。声高に叫ばず、しなやかに決意を遂行したいものです。 微力ではございますが、皆さまのご希望に沿った女医会になるよう邁進いたしますので御協力の程よろしくお願い申し上げます。 一般社団法人 大阪府女医会 会長 藤谷 宏子 |